コロナウイルスの流行で、将来有望な銘柄が安値で買える状況が続いています。ベトジェットエア(VJC)もそのうちの1つで、私が大注目している銘柄です。設立は2007年。ホーチミン市場に上場したのも、2017年と非常に若い企業です。
米デルタ航空が破産の危機であると報じられています。ベトジェットエアについても同様に厳しい経営環境が続いているようです。しかし、この逆風は、私たち投資家にとっては安値で仕込む大チャンスと言えるでしょう。早速銘柄分析を行っていきます εεεε (っ*´Д`)っ
ベトジェットエアの企業特色
ベトジェットエアは、ベトナムの航空会社です。ベトナムには元国営企業のベトナム航空があり、同企業と国内外のシェア争いを繰り広げています。ベトジェットの国内線シェアは41%(1位)、国際線シェアは27%(2位)です。
ベトジェットは、低運賃・航路拡大戦略を取っており、アジア各国への航路を毎年拡充しています。日本の各都市にも路線があり、インターネット等での予約もできます。
ベトジェットの社長は2019年の「世界で最も影響力のある女性」ランキングで52位にランクインしており、大変やり手と言われています。https://www.viet-jo.com/news/economy/191216175341.html
社会主義国であるベトナムは、保守的な風土があると言われていますが、同社長はCAがビキニ姿でおもてなしをするなどの奇抜なアイディアでベトジェットの売上を伸ばし続けてきました。
なお、ビキニCAはベトナム国内で問題となり、ベトジェットは罰金制裁を受けています(笑)日本国内では考えられないことですが、個人的には常識をぶち壊そうという姿勢には共感が持てますし、期待感もあります。
ベトジェットエアの株価と配当
株価(VND) | 99000 |
PER | 10.07 |
EPS(VND) | 9850 |
配当(2019年実績) | 2850(2.8%) |
外国人保有比率 | 19.53% |
2018年に180000VNDを記録した後、下落基調です。2019年に赤字となったことが株価を下げた要因かと思います。最近はコロナショックの影響もあり、上場の際の60000VNDに近づいて来ました。
PERも中々割安な位置にきていますね。EPSはホーチミン市場に上場する企業の中で1番高いです。そして、ROEは驚異の43%となっています。非常に効率的な経営を行っていることがわかります。その他の企業のEPSはこちら↓
外国人保有比率は最大35%ですが、そこには達しておらず、外国人からはあまり期待されていないことがわかります。
ベトジェットエアの1株配当の推移
2018年は5%以上の配当を捻出しましたが配当性向はかなり高い水準にありました。2019年は赤字となってしまいましたので配当は減少しています。しかし、2017年と比較してもらえればわかりますが、配当性向はかなり減少しています。これは、EPSが2017年に比べて大幅に上昇したことに起因します。
2017年と2018年は、それぞれ年2回、年3回と配当を支出していますが、2019年は年1回のみの配当になりました。ベトナム株の特徴として配当が安定しないということが挙げられますが、ベトジェットに関してもそのようですね(;´∀`)
ベトジェットエアの売上と利益
売上は若干伸び悩んでいるものの、2020年には
- ベトナム~インド
- ベトナム~タイ
- ベトナム~日本
などの新規路線を相次いで就航する予定で、売上は右肩上がりで伸びる…予定でした。しかし、コロナウイルスの影響は凄まじく、乗客数は半数以下にまで減少しているようです。
ただ、毎年1月下旬にある「テト」の期間は、まだコロナウイルスの影響が少なかったため、過去最高の売上を記録しています。なお、テトとは日本で言う年末年始で、ベトナムではテトの期間は実家に帰省し、大規模にお祝いをする習慣となっています。
ベトジェットエアのキャッシュフロー
ベトジェットは、路線拡大戦略を取っているため、航空機をどんどん購入しています。そのため、投資CFがかなり大きくなっています。そして借入金も増加しています。ただ、利益も大きく上げているため、資産も増大しており、自己資本比率は24%というまずまずの数値に落ち着いています。
2020年2月は大きな利益を上げることができましたので、このまま行けば財務状況は好転するはずでしたが、3‐5月の利益はどうなるでしょうか(;´∀`)注視していきたいです。
まとめ…今後の成長可能性が大きく、期待大の航空会社!
ベトナムには、高速鉄道(新幹線)がありません。ですから、陸路で移動しようと思えば鈍行のベトナム鉄道を利用するしかありません。その移動時間は長く、例えばハノイ~ホーチミン間は33時間もかかります。対して、空路であれば1時間半ほどで到着します。
新幹線を作る計画もあるようですが、まだ計画段階で、もし作れたとしても何十年というスパンでの工事となるでしょう。したがって、これからもベトナム国内の移動には飛行機が使われるでしょう。
ベトナム国内旅行者は2008年から2018年の10年間で2000万人→8000万人に増加しています。国際線の旅行者も425万人→1800万人に増加しています。
ベトナムは人口増加国かつ発展途上国ですから、人口の増加や経済の発展に伴って、これからも、飛行機の国内需要は高まっていきます。また、ベトナムは近年観光にも力を入れていますから、国際線の需要も高まることが予測されます。
コロナウイルスによる需要の減少は懸念されますが、それと同時に発生した逆オイルショックによって、燃料価格は大幅に減少しています。コロナウイルスが収束に向かえば、ベトジェットの業績は必ずや上向くでしょう。
私は、ベトナムでの感染拡大がピークを迎えるころを狙って、購入しようともくろんでいます。証券会社は…SBI証券でしょうか。ベトナム株は手数料が高いのがちょっと痛いですね。
その他のベトナム株のおすすめ銘柄については、以下の記事をご覧ください↓
おわり。
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