米大手銀行で、かの有名なバフェット先生もポートフォリオに組み込んでいるウェルズファーゴですが、4月14日、2020年1Qの決算発表を行いました。
私も早速その内容を確認しましたが、かなりまずい数字となっていました。早速その内容を検証していきます。
当期利益は4200万ドル…ギリギリ黒字も来期は絶望か
前年同期に55億1000万ドルあった利益が4200万ドルまで下がりました。これは1株当たり利益(EPS)で言えば、たったの0.01ドルです。
その主な原因は、今後の米国経済の悪化に備えた貸倒引当金の大幅な増加です。貸していたお金が企業の倒産などによって回収できなくなった場合に備えて、その損失を事前に計上することで発生します。
これは、銀行が自ら設定できるものですから、ぎりぎり利益が出るように調整したのでしょう。本当はもっと大きな額を貸倒引当金にしたかったのかもしれません。
グラフを見ると、2019年の3Q、4Qも利益は減少していたようです。これは、米国の政策金利の引き下げがその原因でしょう。金利による収入が減れば、当然銀行の収益は悪化します。
現在、米国の政策金利は0%になっていますから、銀行がさらなる苦境に立たされているのは間違いありません。
さらに、経済活動の停止が今後長期間に及べば破産する会社がどんどん増加することが予想されます。そこに融資をしているWFCも大ダメージです。そのための貸倒引当金ですが…足りるのでしょうか??
配当維持の可能性
結論から申し上げて、かなり低い…というかまず間違いなく減配すると思います。
WFCはリーマンショック時にも、1株当たり0.34ドル→0.05ドルまで配当を引き下げています。また、仮に現在の四半期配当の0.51ドルが維持されると、EPSは0.01ドルですから配当性向は5100%と異次元の数字になってしまいます。
ただ、リーマンショックが発生したのは2018年9月で、減配を発表したのはその半年後ですから、減配の発表は、次回の決算時になるのではないかと考えます。
株式購入のタイミング
2009年のリーマンショック時には、株価は減配を発表する直前の2009年3月に7.8ドルの安値を付けました。株価は将来を予想して値を付けますからね(;´∀`)
私は、今回の減配の発表は2020年7月下旬だと考えています。ですからその直前の6月頃に歴史的な安値が来るのではないかと考えています。
現在の株価が28ドル付近ですから、20ドルを切ってきたら購入したいですね。
おわり。
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