HDFCバンクは、インド国内の企業の中で第3位の時価総額を持つ非政府系で最大の銀行です。
私は、インドの経済成長に強い期待を持っており、米国市場にADRとして上場している同社の株を保有しています。
私が、同社に投資している理由を、同社の魅力について説明しながら解説していきます。
事業内容
個人向け融資と法人向け融資が主な業務です。
セグメント中の「RetailBanking」は個人向け融資を表しています。
個人向け融資の内訳は、個人事業主等への運転資金ローン(自動車融資と合わせて73%)が最も多く、次いで自動車融資、個人ローン(16%)、住宅ローン(11%)となっています。
「WholesaleBanking」は法人向け融資を表しています。
個人向け融資部門
インドと言えば、露天商です。インドの人口は加速度的に増加しており、特に都市部での人口増加が顕著です。
そんなインド都市部での消費を支えているのが露天商や小規模小売店等の存在です。
HDBは、そんな個人事業主たちに無担保での融資を行っています。
Rsまでのビジネスローン。30万ルピー(日本円で約45万円くらいです)あなたのビジネスが短期ローン、中期ローン、または長期ローンのニーズを持っているかどうかにかかわらず、HDB FinancialServicesはRsまでの即時ビジネスローンを提供します。30万ルピー。融資額を使用して、インフラストラクチャへの投資、運用の拡張、機器や在庫の購入、さらには運転資金の増加を行うことができます。
魅力的な金利HDB FinancialServicesからの最高の低金利ビジネスローンを利用してください。当社のビジネスローン金利は、必要な資金と返済能力に基づいてカスタマイズされています。
担保を提出する必要はありません中小企業向けローンの担保や担保を提出する必要がないため、財政的負担なしにこれらの資金を最大限に活用できます。
引用:https://www.hdbfs.com/business-loan
個人向け融資部門での、同社の成長はすさまじく、売上は、4年で3倍近く増加しています。
株式指標(株価・配当等)
【HDB】HDFC銀行

株価 | 76.44ドル |
PER | 32.4倍 |
PBR | 4.9倍 |
ROE | 16.2% |
配当 | 無配(2021年3月) |
時価総額 | 1400憶ドル(15兆円) |
株価は、コロナショックで大きく下げる場面がありましたが、その後急騰しています。
長期にわたって右肩上がりの上昇を見せており、今後も上昇が期待されます。
今後成長が期待されるインド株ということあって、PERは30倍を超えています。日本の銀行では、5倍を下回るようなところもありますから、かなり割高には見えます。
ROEは銀行にしては高い15%超えです。日本の銀行では最大でも13%くらいです。
2020年3月まで、いくばくかの配当を出していましたが、2021年3月期は、会社の構造改革の影響で配当の支払いが遅れているとのアナウンスがありました。
時価総額もかなり大きいです。少し前までは、世界時価総額ランキング100位以内にランクインしていました。
それだけ、株価の上昇余地が小さいということかもしれません。
6月、9月、12月、3月が決算月になっています。
売上・利益の成長等
HDFC銀行は、これだけ大きな企業になったにもかかわらず、いまだに、毎年20%近い売上・利益の成長をみせています。
2021年3月期決算でも、売上22.1%、税引後利益22.3%の成長(前期比)を達成しています。
まとめ
インドでは、近年の経済成長に伴って、物価や平均年収が増加しています。
物価や平均年収が増加すると、人々のマインドは消費に向かいます。バブル経済下、日本人も個人消費に走りました。海外旅行・土地・車・貴金属等…借金をしてでも金を使いたがりました。
そして、そんなバブル経済の最中、日本の銀行5社が世界の企業時価総額ランキングトップ10に入っています。
その際、日本の銀行のPERは100倍を超えているようなところもありました。
近年、米国と中国の対立が激化しています。
2つの超大国は、貿易戦争に入り、お互いの経済は疲弊する可能性があります。
その期間に、漁夫の利を狙えるとしたら、やはりインドではないでしょうか。
HDFC銀行のPERが100倍を超えるようなバブルを迎えることを夢見て、今後も投資していきたいと思います。
コメント
ぶたねこさんこんにちわ、哲です。すごくまとまってて綺麗な記事ですね!私には作れませんwインドはETFで昔から保有していて、今は少し売却気味でした。個別株どうしようかなー、買いたいけど、ちょっと割高だよねーと思っていたところですが、貴殿の見識によると未来的にはそうではなさそうですね。貴重な情報ありがとうございます。HDはリテイル比率がこんなにあったんですね、知りませんでした。
哲様
コメントいただきありがとうございます。
このまま20%近い成長を続けられれば、5年後には、売上・利益共に3倍近くなります。
さすがにそこまで成長を続けるのは難しいかもしれませんが、仮に3倍まで成長できれば、PERも10倍付近で納得のいく数字となりそうですね。
哲さんの持っているインド株ETFが気になります!
ぶたねこ
2046NEXT NOTES インドNifty・ダブル・ブル
これ、7-8年ぐらいほーったらかしにしてましたw
かなり利益が出てそうでうらやましいです!
インドのETFは、どうしても手数料負けしてしまいそうで食指がのびずらいのですが、米国ADR以外の銘柄で、投資したいインドの会社はたくさんあるので、そういった銘柄が組み込まれているETFを探していました。