私たち個人投資家は、インドの株式市場に直接投資を行うことができません。
ですから、インドの株式市場に投資しようと思ったら、ETFか米国ADRを購入するしかありません。
中でも、私は、安定した成長と配当の支払いを継続しているインフォシスに注目しています。
インフォシスの企業特色
インフォシスは、インドのITコンサルティング・ソフトウェア企業であり、世界30か国に事業所を持つ多国籍企業でもあります。日本にも事業所を有しています。
企業を相手にして、社内システム等の構築・運用を行うことが主な業務です。
インフォシスの売上は、60%以上が北米のものです。
そして、決算を見ると売り上げに占める割合は、対金融企業相手が大きいようです。
米国の経済成長を背景に、インフォシスも毎年右肩上がりの成長を遂げており、今後も成長が期待されます。
BPaaS(ビジネス・プロセス・アズ・ア・サービス)を展開
近年は、BPaaS(ビジネス・プロセス・アズ・ア・サービス)の分野に注力し、米IBMとしのぎを削っています。
BPaaS(ビジネス・プロセス・アズ・ア・サービス)
ビジネスプロセスの自動化を支援するサービスの総称。これまで多くの人が介在していた業務を、クラウド上のサービスを介することで一元管理して効率化すること等を目指す。
https://www.nttpc.co.jp/service/bpaas/
AI(人工知能)に注力
インフォシスは、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ソフト『Infosys Nia』を有しています。
Infosys Niaは企業向けに販売され、企業のニーズに応じた様々な情報を収集して学習を行い、反復的なビジネスやITプロセスを自動化してくれます。
同ソフトは、2017年6月に日本市場でも販売されるようになりました。
日本でもインフォシスの名前が身近になる日がくるかもしれません。
また、従業員へのAI教育にも力を入れており、国際的な賞も何度も受賞しています。
インフォシスの株式指標
【INFY】インフォシス
※2020年12月28日現在
株価 | 16.92ドル |
PER | 29.2 |
EPS | 0.57 |
配当 | 0.29(1.70%) |
コロナショックの影響で、株価は下落していましたが、世界各国の無制限な金融緩和政策により、現在は過去最高を更新しています。
配当性向は50%付近で、まだ少し増配の余裕があります。
インド株は配当に対する税金がかからないので、非課税で受け取れます。
ただ、SBI証券では、なぜか10%の現地課税が生じています。
後ほど、返してもらえるとのことですが、どうなることやら…
配当の歴史
データは2017年までのものです。
収益が下がれば、減配に踏み切ります。ただ、おおむね右肩上がりで配当を増やしてきたと言えるでしょう。
リーマンショックからも速攻で復活しており、企業としての力強さが垣間見えます。
2017年以降も増配を続けています。
なお、2017年に株式を分割しているため、先ほどのグラフと齟齬が生じています。
今後の成長可能性
グローバル社会を背景に、ビジネスの国際的な競争は、激化しています。
これからのビジネスは、どのような分野の企業においても、BPaaS(ビジネス・プロセス・アズ・ア・サービス)やRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を用いて業務を効率化することが必須になるでしょう。
そうなれば、インフォシスは、より飛躍することができると思います。
僕の職場にもInfosys Niaが導入されて、僕の仕事がなくなればいいなあ(首になるか…)
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